ピル処方/低用量・超低用量・月経移動
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日本でも身近になりつつあるピル。
しかしピルは避妊や生理に関する悩みのみに対して服用するものだと思い、ピルの種類や違いを本当に理解している人はまだまだ少ないようです。
実はピルは「生活改善薬」といって、日常で気になる症状や体調を改善し、快適に過ごすためのお薬として分類されており、用途は幅広いです。
当院では産婦人科専門医がピルの選択や服薬指導など、専門的にアドバイスを致しますのでお気軽にご相談ください。
こんな効果があります
- 避妊
- 月経困難症、月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)の改善
- 月経周期の乱れを改善
- 月経過多の改善
- 月経過多による貧血の改善
- 子宮内膜症の予防、治療
- ニキビ、肌荒れ、多毛の改善
- 卵巣がん、子宮体がん、大腸がんの発症率の低下
- 旅行やイベント前の生理日の移動
低用量ピル
低用量ピルとは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)のEP配合錠で、エストロゲンの含有量が50マイクログラム未満のものを指します。
以前は低用量ピルの使用率は少なかったですが、現在は欧米同様一般的になって来ています。
中用量ピルに比べホルモン量が少ないので副作用が出難く、月経痛や過多月経に対する治療効果も大きい反面、飲み忘れると効果が大幅に低下する可能性が高いです。
また、月経困難症や子宮内膜症等の治療目的(保険適応)のものでは超低用量ピル(エストロゲン含有量20マイクログラム以下)のものや120日間連続投与可能なものもあります。
服用目的
- 月経困難症
- 避妊、PMS(月経前症候群)
- PMDD(月経前不快気分障害)
- ニキビ、月経不順
- 月経過多
- 子宮内膜症
服用方法
月経が始まった日を1日目とし、月経1日目から5日目までに飲み始めます。
基本的には毎日同じ時間に1日1錠を服用してください。
21錠1シートと28錠1シートタイプがある等ピルによって多少違いがありますので、服用方法をよく読みご使用ください。
副作用
吐き気 / 嘔吐 / 発疹 / 湿疹 / 肌のかゆみ / 肝臓の機能異常 / 不正出血 / 乳房の張り / むくみ / 便秘 / 下痢 / 口内炎 / ほてり / 肩こり / 腰痛 / 眠くなりやすい / 血栓症のリスク
中用量ピル
エストロゲン・プロゲスチン配合錠(EP配合錠)のうち、エストロゲンの量が50マイクログラムのものを中用量ピルといい、低用量ピルよりホルモン量が多いので効果が高く、効き目が早いので、主に緊急避妊目的や旅行や大事なイベント時に月経を避ける、月経移動などに使用されます。
しかし、ホルモン量が多いことから副作用が現れやすいリスクがあるので医師が必要と判断した場合に使用されます。
服用目的
- 緊急避妊
- 月経の移動
- 子宮内膜症
- 月経不順
- 月経困難症
- 月経過多の改善
服用方法
中用量ピルは緊急避妊目的か月経移動目的かで服用が異なります。
緊急避妊の場合は、1回2錠を12時間ごとに2回服用します。1回目の服用は、性交後72時間以内に2錠の服用を行います。避妊率を高めるために24時間以内の服用を心がけてください。2回目は、1回目の12時間後に2錠服用してください。
月経移動の場合、早める場合は、月経1日目から5日目以内に中用量ピルの服用を始め、最低でも10日間は服用し、月経を起こしたい時期の2-3日前に服用を中止してください。遅らせる場合は次回の月経予定日の3-5日前から服用を始め、月経を遅らせたい日まで服用して下さい。服用中止後、2-3日で月経用の出血が開始します。排卵日以降に服用を開始するので、妊娠の可能性がないことが条件です。内服期間は10-14日程度にしてください。
副作用
吐き気 / 嘔吐 / 発疹 / 湿疹 / 肌のかゆみ / 肝臓の機能異常 / 不正出血 / 乳房の張り / むくみ / 便秘 / 下痢 / 口内炎 / ほてり / 肩こり / 腰痛 / 眠くなりやすい / 血栓症のリスク
ミニピル
ミニピルは低用量、中用量とは異なり、エストロゲンが含有されておらず、黄体ホルモン(プロゲスチン)のみ含有量されているものを指します。
避妊の効果は低用量ピルよりやや弱いですが、エストロゲンが含まれていないので、血栓症のリスクが抑えられ、肥満や喫煙等で元々の血栓症のリスクの高い方や、エストロゲンによる副作用が現れやすい方に処方されます。
子宮内膜症の改善等でも使用されることがあります。
服用目的
- 避妊
- 子宮内膜症の改善
服用方法
1日1錠、毎日決まった時間に365日服用します。
副作用
不正出血 / 乳房の張り / 頭痛 / 気分不良 / 吐き気 / 嘔吐
よくあるご質問
- Qピルは何歳から服用できますか?
-
A
生理が始まっていれば服用可能です。
月経発来後の10代~閉経近くの50歳まで服用可能です。
ただし、15歳未満の骨端線が閉じていない方の場合、ピークボーンマス(最大骨量)が減少する可能性があるため、また40歳以上になると血栓症のリスクが高くなる可能性があるため、服用は医師の判断が必要です。
また喫煙習慣がある方も血栓症のリスクが高くなるため、年齢と喫煙本数によっては服用が禁止されていますので、必ず医師の診察、処方のもと服用ください。 - Qピルの長期服用は問題ありませんか?
-
A
血栓症等のリスクがない方であれば、特に問題ありません。
服用期間は定期的に検診を受けてください。 - Qピルを服用すると妊娠し難くなりますか?
-
A
ピルの服用が不妊症につながると言うことはありません。
逆にピルは月経不順の治療や不妊治療で処方されることもあり、服用を止めてから35日までに月経が再開する人の割合は80%、6ヵ月以内には99%の割合で月経が再開するというデータがあります。
また胎児への影響がないという様々な研究結果が出ているので、将来妊娠を希望されている方も安心して服用可能です。 - Qピルの処方に診察や検査が必要ですか?
-
A
必ずしも医師の診察が必要とは限りませんが、定期的に服用される方や治療目的(保険診療)の方は症状にあったピルを医師の診察のもと処方してもらう必要があります。
また、定期的な血液検査や子宮がん検診等も必要になりますのでその際は医師の診察を受けてください。
体調に異変を感じた場合も医師の診察を受けましょう。 - Qピルで太りますか?
-
A
ピルを飲んだからといって太ることはありませんが、ピルに含まれるエストロゲンの高い保水作用でむくんでしまったり、ピルに含まれる黄体ホルモンにより食欲増進され、体重が増える可能性もありますが、こちらは1~2カ月で自然と解消されますので、一時的なものです。
- Q授乳中にピルの服用は可能ですか?
-
A
授乳している場合は服用できません。
- Qピルは他の薬とも併用できますか?
-
A
基本的には医師に確認することをおすすめします。
下記の薬と一緒に服用する場合は何らかの影響が出る可能性がありますので、医師に必ずご相談ください。副腎皮質ホルモン(ステロイド) / 喘息の薬(気管支拡張剤:テオフィリン) / 抗生物質(ペニシリン、テトラサイクリン) / セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)を有する食品 / うつ病の薬 / 免疫抑制剤 / 高血圧の薬 / 結核の薬 / てんかんの薬 / 胃酸を止める薬 / 真菌症の薬 / 糖尿病の薬 / HIVの薬 / モルヒネ / 消炎鎮痛剤(アセトアミノフェン)
- Qピルを服用することでがんになるリスクは増加しますか?
-
A
乳がんリスクは服用によりほぼ増加しないと言われております。
子宮体がん、卵巣がん、大腸がんはピルの服用によりリスクが減少します。
子宮頚がんに関してはピルを服用している方は若干増加傾向にあると言われておりますが、子宮頸がんは性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染が原因であり、ピルに避妊効果があるため、服用するとコンドームを着用せず性交渉を行う方が多い傾向にあり、HPVに感染する機会が増えるため子宮頸がんに罹患する割合が増加すると言われております。
なので、HPVワクチンの接種や性交渉の際、コンドームをきちんと着用していればリスクは増加しません。 - Qピルを服用できない人はどんな人ですか。
-
A
乳がん、子宮体がんの既往のある方。
前兆を伴う偏頭痛のある方。
35歳以上で15本/日以上喫煙される方。
妊娠中、授乳中の方。 遺伝的な理由等により血栓症を起こしやすい方。
血栓症、肺梗塞、脳梗塞、心筋梗塞の既往のある方。
コントロールできていない高血圧、高脂血症、糖尿病のある方。
50歳以上の方。
料金
- アフターピル(緊急避妊)
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詳細
料金
レボノルゲストレル¥18,000 - 低用量ピル
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詳細
料金
アンジュ28¥2,200マーベロン28¥2,420トリキュラー¥2,420 - 月経移動用中用量ピル
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詳細
料金
プラノバール 14日以内¥2,200プラノバール 15日以上の月経移動が必要な方¥1,650 - 超低用量ピル
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詳細
料金
ドロエチ配合錠¥6,600ヤーズフレックス¥11,000
※金額はすべて税込表記です
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※金額はすべて税込表記です
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